SYNDUALITY Echo of AdaのCBT(2024/3/26 ~ 4/1)をプレイした感想です。
ざっくりまとめ
コンテンツと調整不足。
- 現状、戦うmobの種類は4種類ぐらいしかいない
- 機体をアセンブルしてもゲームプレイが変わらない
- PvPの旨味がないし、特に面白い部分がない
- UIが本当に悪い
「PvPvE、アセンブル可能なロボットモノ」という点がこのゲームの売り出し文句だとは思いますが、これらの設定が活かされているとは思えず、実際は「MMO、見た目がロボットなだけ」という印象でした。
PvPがあまり発生しないのは主なプレイヤー層の日本人の国民性によるもので、ゲームの問題点ではないかもしれません。
過去4回程度のテストを経ているらしく、「ゲームの方針も固まってきてだいぶ開発も大詰め」といった感じになっていると邪推しますが、このままのリリースではこのゲームは一部のマニア向けになると思います。
CBTで感じた問題点
個人的な感想であり、アンケートにはすべて答えたので正式版では改善されているかもしれませんが、以下が私の感じた主な問題点です。
自機のアセンブル要素が薄い
ゲームのウリとして、自機のパーツを好きに組み替えて好きな見た目/性能のロボットにカスタマイズできるところにあります。
パーツを組み替えても劇的に性能が変わるわけではなく、今のところはただHPが伸びるだけだったり、マップに滞在できる時間が伸びたり、使用できる武器の種類が少し変わるだけです。
ちなみに、初期装備と一番上の装備だとHPだけでも二倍近く変わるので、対人戦では影響が大きそうでした。
パーツに付与されているパッシブ効果によって「ステップ回数が増える」や、「弱点部位へのダメージが増える」といった数値が伸びる効果は実装されています。
しかし、私の期待していたような、例えば「空を飛べる」「高速移動ができる」のような、プレイスタイルががらっと変わるような自機のカスタマイズ要素は今のところありませんでした。
自機の見た目も「細い二本足+寸胴ボディ」から変わることはなく、基本的には画像のような「ダサカッコイイ」機体に一生乗り続けることになります。
PvPに旨味がない
ゲームのウリとしてPvPvE(タルコフ形式)という点があり、自分が今回のCBTに応募した理由は「アセンブル可能なロボット+PvPvE」という点に強い魅力を感じたからです。
肝心のPvPですが、PvPのデメリットが非常に強く、現状ではMMO化しています。
プレイヤーと遭遇してもお互いジャンプしあって一通り馴れ合った後さようならといった事がほとんどです。
PvPをして人を倒しすぎると「賞金首」扱いされるようになり、他プレイヤーの遭遇時に警告が発せられるようになるので攻撃を受けやすくなる他、「賞金首」になってしまうと人が多いマップに行くことができなくなります。
特に後者は致命的で、誰でも参加できる「北部」マップと指名手配犯もしくは後半までクエストを終わらせないといけない「南部」マップではプレイヤー人口の差もありますし、ドロップするアイテムの質がほとんど変わらないのに敵がかなり強かったりと、指名手配されるメリットが現状存在しません。
南部マップは過疎すぎて、自分が倒された後、もう一度参加申請したら同じマップに入れて自分の死体を漁れた事が何度もありました。
なので、PvPは基本し損の要素になっています。
他人に先に攻撃された場合倒しても「正当防衛」扱いになり指名手配度が上がらないので、もし他人にミスで攻撃されたら親の敵のように追い立てて指名手配のリスク無しで物資を略奪することができます。
追記:指名手配を受けても最後までクエストを完了すると「北部」に行けるらしいです。
PvPの絵面がフォートナイト
現状ではスナイパーライフルとショットガンが強力なので、スナイパーライフルで初撃を取って中~近距離まで詰めてショットガンファイトを仕掛けることになります。
この2武器種が強力なのはクリーンヒットで1~2確でキルが発生するためです。
接近戦は取れる動作の種類が少ないため(スプリントは前方のみ。短距離を高速移動するステップは連打できない)お互いジャンプしつつショットガンの命中を取れるかお祈りするゲームになっていて、絵面がステレオタイプのフォートナイトです。
ロボットモノという設定があまり活かされない戦闘シーンなのでもったいなく感じました。
「メイガス」がうるさい
機体には「メイガス」というナビが搭載されており、ゲーム中は自機の周りを飛び回っていたり、逐一ナビゲーションをしてくれます。
例えば「近くに他のプレイヤーがいるぞ」「敵NPCに見つかったぞ」「近くにアイテムがあるぞ」といったナビをしてくれます。(なので、接敵には基本的に気づけますし気づかれます。)
どうも原作があるらしく、チュートリアルや冒頭のムービーを見た感じではギャグテイストな作風なようですが、「あのプレイヤー、良いもの持ってますよ」とか、ボス格のNPCが倒されたときに「ざまをみろ!です」とか変なことを言うことが多々あり、これは完全に好みの問題ですが、あまり好きではない要素でした。
これに関してはボイスや口調を変える機能が後々実装されるんじゃないかなと思います。
また、メイガスのボイスが基本的に棒読みチックなのも気になりました。(AIという設定なので意図的?とはいえ、スキル発動が盛り上がりに欠ける)
UIが使いづらい
どういう操作の手間があるかは長くなってしまうので詳しくは書きませんが、インベントリ操作やUIが非常に悪く、ブループロトコルから何も学んでいないなと思いました。(どちらも開発がバンダイナムコ)
強い言葉を使うのは好きではないのですが、UIの設計者は自分でゲームをプレイしていないと思います。
ゲームプレイが地味
PvPvEゲームは基本的に「出撃 → アイテム拾い → 帰還」という同じことの繰り返しのためゲームプレイ自体は地味なのですが、このゲームは移動時間が長かったり、メイガスが索敵してくれるので移動中でも緊張感が無かったりと、ゲームプレイが特に地味です。
演出や効果音の問題もあり、ロボットの操作感や、演出、効果音が迫力があるものではなく、地味感を加速させていると思いました。
例えば敵の機体にマシンガンを連射し命中したのなら、派手な金属が鳴って欲しいです。
現状では発射音のみで命中音が無いのが主な演出不足の一因になっていると思います。
パーティが組めない
友達と事前にチームを組んで出撃することができません。
これは、3/15時点の公式による発言でパーティは意図的に組めないものと明言されています。
公式の回答によると、「メイガス」との交流がゲームコンセプトなのでパーティプレイは未定とのことでした。
昨今のPvPvEゲームではチームvsソロになると絶望的な状況かつ、特にこのゲームはTTKが長いのでこの調整になっているのはわからなくもないです。(自分の思いついた範囲ではDark and DarkerやThe Cycle:Frontierとか)
が、友達と遊びたくはあったので個人的にはマイナス要素でした。
一応、ゲーム中に周囲のプレイヤーとパーティを組む機能があり、FFダメージが大幅に軽減されるそうなので、一期一会の共闘は可能です。
あとがき
以上が私がSYNDUALITY Echo of Ada CBTで感じたこのゲームの問題点、というか流行らないなと思った理由でした。
現段階でどれほどの開発状況なのかは分かりませんが、過去4度ほどテストをやっているところを見るとかなり開発後期かなと思ったのでほとんどこのままリリースされるんじゃないかと邪推します。
原作のあるゲームなので機体の見た目やゲームプレイについてはどうしようもない部分もありそうですが、ゲーム自体の調整や演出不足は改善できる要素だと思います。
「組み換え可能メカ+PvPvE」というコンセプトはかなりツボの要素なので、個人的には面白くあって欲しかったです。
アンケートには回答済みなので、何らかの意見が反映されて正式版が面白くなっていることに期待します。
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