ゲーム「Clair Obscur: Expedition 33」(クレールオブスキュール:エクスペディション33)(なんとか33)のストーリー考察です。
時系列順に発生したことをなるべくゲーム内の記載通り、画像とともにまとめ、ストーリーの全容と設定が細部まで把握できるように記載しています。
ストーリークリア(あるいは収集物の完全達成)を前提としているので、ネタバレに注意して下さい。
デサンドル一家
- 舞台は1900年代のフランス、パリ
- (予想)ゲーム開始時(遠征隊33)は1906年の秋ぐらい。
- ヴェルソエンディングの墓標では1905年の年末
- アリシアが動ける程度に回復している
- 重度の火傷から介助無しでの日常生活可能までに3~6ヶ月程度所要するはず。
- (予想)ゲーム開始時(遠征隊33)は1906年の秋ぐらい。
- 当時の印象的な建物や技術として地下鉄(1900年)やエッフェル塔(1889年)、観覧車(1900年)があり作中に登場する
- 魔法のようなものが存在していたり、我々の現実世界とはちょっと異なる世界


- 芸術家(画家)の一家、家族構成は(末っ子のアリシアから見て)父、母、姉、兄、自分、ペット2匹
- 父(ルノワール):画家。哲学的な事を考えたりもする。家族大好き。
- 母(アリーン):画家。画家としての実力はルノワールより上。
- 姉(クレア):画家。彫刻も好き。作中では最強の画家とされていて他人の絵を塗りつぶせる。ヴェルソより年上。火事の陰謀に関わった作家を探している。完璧な人物で厳格(アリシア談)
- 兄(ヴェルソ):画家。26歳でこの世を去る。実は音楽家志望だが、画家の家なので自分の進路に悩む。”ヴェルソ”はフランス語で”裏側”という意味。
- 妹(アリシア):画家。画家としての実力は一家の中で最も低い。16歳。
- ペット(モノコ3世、ノコ):ペット。現実世界ではモノコ”3世”、犬の寿命は10歳程度なのでヴェルソがキャンバスに描いたのはモノコ1世かも。作中でモノコが足を集めるのは犬モチーフのためと考えられる。ジェストラルが転生するのはペットの代替わりを表しているかも
- 一家丸ごと音楽も嗜む。現実世界にはクレアのハープやアリーンのピアノがあり、ヴェルソはピアノを弾く描写がある。アリシアは屋敷のピアノに触れた際拙い演奏をする。


- 家族仲は良好だった
- 作中の随所で家族間の愛情の深さを感じられる描写がある
- ルノワールとアリーンはちょっと険悪かもしれない(モノリス内では喧嘩していたという描写有)
- 「ルノワールの下書き」ではルノワールがアリーンと画家としてのスタンスの違いに悩んでいる描写がある
- 画家はクロマを使い絵を描くことで魔法を使うことができたり、キャンバスの世界に侵入することができる
- 作中世界に自分の描いたものを具現化できる(作中の多数の創造物)
- クロマを攻撃に使うこともできる(ルノワールの攻撃方法に「クロマを放出する」ようなものがある)
- 現実世界でも火事の修復をクロマで行っている


幼少期のヴェルソのキャンバス
- 兄ヴェルソの手によって描かれた作品。
- 制作にはクレアが手を貸していたという描写もある

- ヴェルソが非常に幼い頃(顔のない少年の影ぐらいの時期)の作品
- 初めてキャンバスに絵を書いたのは幼少期
- それからヴェルソは様々なものを描き足していった(はず。)
- 現実世界でのエッフェル塔は1889年(ヴェルソ10歳)。これはあり得る年齢かもしれない
- 観覧車や列車自体は存在していたが、一般に知られるようになったのはパリ万博(1900年)の巨大観覧車や地下鉄開通から。(ヴェルソ21歳)
- エスキエやモノコ、ノコ、ジェストラル、グランディスや回転木馬のようなキャラクターや施設はヴェルソの作品
- 子どもいっしょに遊んだというテキストも有り


火災
- 現実世界では画家派閥と作家派閥が対立していた
- 英語版ではpainter(絵を描く人)とwriter(文章を書く人)と表記されている
- アリーンは画家の評議会の議長(=画家派閥のトップ)

- 対立のため、一家の屋敷は作家の陰謀で火事に遭ってしまう
- 陰謀には妹アリシアが意図せず加担してしまった
- アリシアは文学が好きで作家側と関わりがあった
- アリシア自室の大量の本、タイプライター
- ギュスターヴのジャーナルを描く役割を引き継ぐ

- 火事により兄ヴェルソはアリシアを庇い死亡
- エピローグ「アリシア」では明確に庇ったという表現がされている
- クレアは「私なら庇うかどうかはわからないから二度と作家の陰謀に加担するな」と言う
- 妹アリシアは大火傷を負い片目、声を失い、体に火傷の跡が残ってしまう

ヴェルソのキャンバスにアリーンが侵入(年数不明)
- 兄ヴェルソを失った悲しみに暮れる一家
- それぞれの方法で悲しむ
- 父と母は悲嘆に暮れる
- 姉クレアは作家への復讐を誓い犯人探しを行う
- 妹アリシアは声を失ったため絶望して部屋に引きこもってしまう
- 母アリーンは幼少期のヴェルソのキャンバスに入り、旧ルミエールに現実世界そっくりの屋敷を描き、自分で描いた家族と暮らすようになる。
- ここでは都合上、描かれた家族を偽物の家族と呼ぶ
- 偽物の家族 = 偽ルノワール、偽クレア、偽ヴェルソ、偽アリシア
- アリーンは偽家族に不死の力を与えた(偽ルノワール、偽ヴェルソが死なないのはこのため。抹消も免れる)
- 旧ルミエールはアリーンの作品なのかヴェルソの作品なのかは不明
- ヴェルソの魂がキャンバスに宿っていたことはおそらくアリーンは知っている。ヴェルソの魂と過ごすという意味もあるだろう
- 偽ルノワールが遠征隊を妨害するのは家族(偽ヴェルソ、偽クレア、偽アリシア、ペイントレス)を守るため
- シモンの記録から、偽クレアとシモンは恋愛関係にあったとされる
(謎)偽アリシアの火傷の跡
- アリーンは偽家族を描く際、アリシアを火傷のまま描いている
- 元の姿のまま描くこともできたはず
- 「ヴェルソを殺したアリシアへの復讐」or「火事を忘れないため」のどちらかの理由と考えるのが妥当かもしれない
- 前者の理由は子どもじみすぎているし、ここでは後者の理由を推す
- 現実世界で起きていることを忘れず、いつかはアリーンなりに折り合いを付けて現実に戻るつもりだったのかもしれない
- アリシアが火傷を負っていることから、偽家族も火事の記憶は(ヴェルソを失った事以外は)存在するだろう

ルノワールとアリーンの争い(モノリス歴100年)
- 「家族が前に進むには現実逃避はアカンやろ。」ということで父ルノワールがキャンバス内に侵入
- 母アリーンを現実世界に連れ戻すことを試みる
- キャンバスへ潜ったり滞在するには肉体的負担がかかり、アリーンの体調の心配も
- アリーンが偽家族と過ごした時間は1年~3年程度(?)。あまり長くないはず
- ルノワールとアリーンの争いの末、アリーン(ペイントレス)はモノリスの屋上に監禁され、ルノワールはモノリスの地下深くに幽閉された

- 「画家としての実力はアリーンが上」(クレア談)
- クレアがルノワール側に付いているため現状ではルノワール側有利
- この争いの影響で「崩壊」が発生し、ルノワールの力の影響で「抹消」も発生するようになる
- 同時期、クレアによってキャンバス世界にネヴロンが誕生する
抹消
- 抹消のフランス語は”Gommage”(ゴマージュ)で、「こする・消す・削る・ゴムで消す。」の意
- ルノワールのキャンバスを破壊する力をアリーンがかろうじて抑えているもの
- アリーンの力は長い間キャンバスに潜ることで衰えつつある
- そのため、キャンバス世界の人間を徐々に見捨てる事になる
- “古い創造物から消す”ことができ、年齢順で抹消される
- モノリスの数字はキャンバス世界の人間への警告で、人間を抹消しているのは実際はルノワール側
- (なので、ACT2でペイントレスを倒す = アリーンをキャンバスから追い出すとみんな抹消されてしまう)
- 年齢を示しているのは「唐突な別れより時期のわかる別れのほうが良い」という考えからかもしれない
- 抹消の対象は”アリーンの創造物”だけ
- ヴェルソの作品は影響を受けない(モノコやエスキエ、ジェストラル等)
- 偽家族はモノリスによる抹消は受けないようだ

ネヴロン
- クレアと偽クレアにより作られたもの
- 偽クレアは本物のクレアに改造され、ネヴロン量産装置にされてしまった
- キャンバス世界の破壊の加速装置
- 命名はキャンバス世界内の人によるもので正式命名はない
- 一部のネヴロン(体が引き裂かれているタイプのもの)はルノワール作
- 白いネヴロンの言う「あるじさま」はクレアのこと

- 通常、人間は死ぬと消え、創造主たるアリーンのもとにクロマ(魔力)が戻る
- しかし、ネヴロンに殺されるとクロマはその場に残留するため、アリーンにクロマが戻らず弱体化させることができる(ACT1冒頭の白いジャーとの会話)
- 各所に死体が残っているのはそのため
- 冒頭の砂浜では”消えた人間もいる”ことから、偽ルノワールに殺された人間は死体が消えたようだ
- ネヴロン以外の死因(事故死や病死、老衰等)でも死体は消えるものと予想できる

崩壊
- ルノワールとアリーンの争いによって発生したキャンバス世界の破壊のこと
- 主な被害は以下の通り
- ルミエールの一部(新ルミエール)が海の彼方に放り出される
- 一部の陸地が空中に浮いてしまう
- 直接的な原因については明らかになっていない。モノリス歴100年に発生したことだけが明らかになっている。
- 説1.ルノワールとアリーンの直接対決によって発生
- 説2.旧ルミエールで倒れているアクソンの登場時に発生
- 原因はゲーム内で明確に明かされていない。上記の2説から好きな方をどうぞ。
- 最初は地震が始まり、大きく陸地が浮き上がりだした(ジェストラル談)

遠征隊00(捜索救助隊)(モノリス歴100年)
- 崩壊によって海の彼方に投げ出された新ルミエールが大陸に派遣した隊
- 大陸の様子を伺い、旧ルミエールの生存者の捜索・救助を行うことが目的
- 当初の目的は「ペイントレスの抹殺」ではなく「捜索救助」
- (モノリスはこの時点で”100″なので人々はモノリスの数字の意味を理解していない)
- 偽ルノワール、偽ヴェルソ、新ルミエールの有志(シモンやジュリー)が遠征隊00のメンバー

遠征隊00の結末
- 遠征隊00は最終的に”ルノワール(本物)がキャンバス世界の破壊を行っており、ペイントレスはそれを守っている存在であること”を知る
- モノリス内部に00の旗があること、ヴェルソのログから、遠征隊00はアリーンの元までたどり着くことができたと予想できる
- モノリス奥地にたどり着いた偽ルノワールと偽ヴェルソだけがこの事実を知ったようだ
- モノリス探索に向かった他の遠征隊00は探索中に死亡してしまった
- 偽ヴェルソ、偽ルノワールは仲間たちに疑念を持たれている
- 体を真っ二つにされても生きているシーンを仲間達に見られてしまった
- 2人だけモノリスから生きて帰ってきた点も疑念を生じさせる
- 遠征隊00は本物クレアが作ったドッペルゲンガーによるスパイでの妨害を受けていた経緯もあり、遠征隊00と偽ヴェルソでお互いにスパイを疑い合っている
- 最終的に偽ヴェルソ、偽ルノワールは仲間達と戦闘になり、仲間を全員殺してしまう
- マエルの悪夢(ACT2開幕。捜索救助隊ジュリー視点で遠征隊00の旗やヴェルソとの戦いが映る)
- なぜマエルがこの光景を悪夢として見れたのかは不明。
- 家族を守るため、偽ルノワールはペイントレスを保護するようになる
- 偽ルノワールが遠征隊を攻撃するのはこのため
- 偽ヴェルソは偽ルノワールとは袂を分かつ
- 本物家族も救う方針で行動を始める(?)
- 以降のいくつかの遠征隊に同行した。
- どの回に参加し、どの回に参加しなかったかは不明
- 遠征隊58のログには明確にヴェルソと旅をしたとある
- 顔の傷は袂を分かった際の戦闘によるもの。お互い不死なので傷を治せるはずだが、あえて傷を残していると言及有
以降の遠征隊と新ルミエール
- 遠征隊00は新ルミエールに戻らないまま約15年が経過した
- 「抹消」が確認されるようになった
- 抹消カウントは100からスタートしたため当初の人間はモノリスの数字が何なのか理解していなかった
- 数字が年齢を意味するのに気づいたのは90程度になってからだろう
- ストーリーデザイナーのインスタグラムに”最初の数年は誰も気づかないうちに老人が消える程度のものだった”旨の発言有り
- 新ルミエールは人間が居住を続けられる程度に復興し、議会政での政治が敷かれるようになった
- 遠征隊が再編されるようになった
- 遠征隊84が最初の再編遠征隊(遠征隊00から16年後)
- 抹消が確認され原因がペイントレスにあると考えられたため、遠征隊84から目標はペイントレスの抹殺
- 遠征隊は議会の反対派閥の島流しという政治的な意もある。(隊員のログより)
- エマ(ギュスターヴの姉で現議会)「手の込んだギロチン」
- 遠征隊が片道なのもこのため
- 古い遠征隊はルミエールへ帰還することを認められなかったはず
- それから形式的に”遠征隊は片道”とされた(?)
- 戻って連絡を取り合ったほうがペイントレス攻略の観点では効率的だしエスキエを仲間にした遠征隊もいるので戻れない理由はいまいち不明。
- “初期の遠征隊のころは連絡を取り合っていたが飛行船を壊されてしまい戻る手段が無くなった”説も
- 初期の新ルミエールでは口減らしの意味もあったかもしれない
- 遠征隊の効果は年々低くなっていった
- 70、69でグラップルポイントと登山ポイントの設置は完了している
- 各マップの旗を見るに、50~60程度の遠征隊で大陸の探索はほぼ終わっている
- ジャーナル側でも士気低下がうかがえる
- 人員不足や年齢低下によるベテラン不足も
- 古戦場では大量の死体が確認できるため過去の遠征は大規模だった
- 遠征隊33は「テーブル5つ」の人数
- 後半の遠征隊は人員不足を補うため技術方面に傾倒していったのかもしれない
弟子と遠征隊
- 新ルミエールの子どもは幼い頃から年長者に師事し、遠征隊の知識を学ぶ
- 遠征隊の知識だけではなく生活全般の知識かも。遠征隊は志願制であるため。
- ギュスターヴの遠征隊参加にエマが否定的なのは島に残って教育に携わって欲しいという意図も
- 「ギュスターヴの弟子のジャーナル」は弟子からもらったもの
- ルネは研究者の両親の弟子
- ルネ視点では家に帰らせる必要のない助手が欲しかったんだろうと語られる
- シエルのブレスレットは弟子からのものであるとのテキストも。
- また、シエルは学校の教師だったらしい。
- マエルは「どこも弟子に取ってくれなかった」旨の発言もしていて、師匠側は弟子を選べるようだ

アリシアの介入(キャンバス内時間で16年前。モノリス歴49年)

- クレアは現実世界での画家と作家の争いに父の力が欲しいが、両親の争いに決着がつかずキャンバスから戻ってこない
- 母は現実逃避していて役に立たないが、父の力は借りられると思っている
- ゲーム内ではルノワールがキャンバスに入ってから数日しか経っていない描写があり、キャンバス世界と現実世界では時間の流れが異なる
- ゲーム内では「しばらく」と表現され、明確な時間は明らかにされていない
- 現実1日 = キャンバス3年程度?
- 「何か手伝えることはない?」と尋ねる妹アリシアに対して姉クレアは「キャンバスに飛び込んでルノワールの手助けをして」と言う

- 「自分の身体がキャンバス内では修復され自由に動けるようになる事が自分がキャンバスに潜りたい本当の理由なのではないか?」とマエルが葛藤する描写がある

- アリーンに見つからないよう、キャンバス世界に入る前にキャンバスを隠し、それからキャンバス世界に入る
- アリシアはキャンバスを隠すことでアリーンが再びキャンバス世界に入れなくなると考えている
- ルノワールを助けるつもりでキャンバスに飛び込む妹アリシア
- ペイントレスのクロマの力に取り込まれ、記憶を失いキャンバス内世界でマエルとして転生する
- 新ルミエールで抹消間近の普通の両親のもとに生まれた(最初から親無しの孤児ではない)
- 孤児となったマエルは、ギュスターヴとエマに保護され養子として生活する

遠征隊33(ゲームスタート、モノリス歴33年)
- 時は流れモノリス歴33年、今年の抹消が行われ、ギュスターヴ(30歳ぐらい?)とマエル(16歳)のいる遠征隊33が旅立つところからゲームスタート
- モノリス歴 = モノリスが登場した年を100年とし、以降1年づつ減っていく歴。キャンバス内世界で使われている。
- 遠征隊は大陸に上陸した直後、偽ルノワールやネヴロンに襲われ壊滅する
- 「上陸地点はログから遠征隊00の上陸座標を割り出して決めた」(出征前、ルネ)とあり、情報操作による妨害を受けていた描写も
- そこからの流れはゲーム内で語られる通り
ACT1前半
- 島にたどり着いた遠征隊33
- ワールドマップを見ると海の途中に段差があるため、遠征隊がどうやって海岸にたどり着いたかはいまいち不明
- ペイントレスを守る気マンマンの偽ルノワールに遭遇し遠征隊は壊滅してしまう
- お互い敵対しているはずの偽ルノワールとネヴロンがどうして一緒に戦うのかは謎
- 偽ルノワールは不死のため標的にされない(?)ジャーナルでは「クロマで人間かどうかを判断しているのか?」とあることからアリーン作品のクロマは嗅ぎ分けられないのかも
- 手の化け物に襲われるギュスターヴだが、春の牧草地まで逃げ延びている
- 理由については不明
- 海岸で逃げ惑い、手の化け物に捕まり、闇のエネルギー(?)をチャージし終え、ギュスターヴが死亡するであろう瞬間に瞬間にムービーが終わる
- 意識を取り戻した後のギュスターヴのHPは1
- マエルはヴェルソによって救出されており、館で保護されている
- 上記のムービーで目を凝らすとフードの人物がマエルを救っている
- 浮遊する水の館に入る直前にヴェルソのような影が映り、また、マエルとの好感度イベントで「幼い頃から見守っていた」発言有
- 遠征隊にメッセージを残したのもヴェルソだろう
- (予想)ルネは自力で切り抜けて春の牧草地まで逃げ延びた
- 作中では語られない。これは予想
- ムービー中ルシアンがパリィでネヴロンの攻撃を避けていることから、実力者であるルネも可能だろう
- シエルは海に逃げて漂流しているところをジェストラルに救出され、ジェストラルの村に居着くようになった
- シエル加入時のテキストで近くの黄色い森に漂流してジェストラルに会った旨の発言がある
- 自分からは海に入りたがらないはずなので戦闘中海に投げ出されたのかも
ACT1後半
- ジェストラルの長老グラゴアから「モノリスは海の先にあり、海を超えるためにはエスキエの助力が必要」と教えられる
- エスキエに助けを求める遠征隊33だが、エスキエが海を渡るには特定の石が必要と言われる
- エスキエの石を見つけ海を渡る準備ができた遠征隊33だが、エスキエに搭乗しようと分断したところを偽ルノワールに襲われギュスターヴは命を落としてしまう
- 偽ルノワールとの戦いにヴェルソが介入し、マエルは逃げることができた
- 遠征隊33にヴェルソが加入し、老人がルノワールという名前であること、彼が不死である要因がペイントレスにあり、不死を維持するためにペイントレスを守っていると伝える。
- 偽ルノワールの行動原理は家族を守ることなので半分嘘。ヴェルソはこの時点でいろいろな事を隠している
ペイントレス抹殺
- ついに偽ルノワールとペイントレスを倒し悲願を成し遂げる遠征隊33とマエル
- ルミエールに帰還し、抹消が終わったことをひとまず祝う
- しかし、ペイントレスは抹消から世界を守っていた存在であり、抹消はルノワールの破壊の力によるものだった
- 守ってくれるペイントレスが居なくなったので一気に抹消が進み、人間が全員抹消されてしまう
- マエルも抹消されるところでムービーエンド
- マエルが生き残った理由について描写はない
- (推測)ペイントレスの創造物である偽家族は不死であることから、アリーンによって描き直されたマエルにも不死属性があった
- (推測)マエルの髪はACT3以降白くなっており、偽ヴェルソも白髪であることから、不死の力を使ったという推測が可能
- キャンバス世界から現実に戻ったという描写はない。キャンバスを隠したのは49年のアリシア突入時。
- 偽ヴェルソは不死、エスキエとモノコはヴェルソの作品なので抹消の影響を受けない

エピローグ「アリシア」~ACT3「マエル」
- 記憶を取り戻すマエル。本当は自分も”画家”であり、自分が世界に送り込まれた理由や、現実世界で起こっている事を思い出す
- ACT3開幕で表示される「ペイントレスの力を思い出した」は「画家の力を思い出した」の意。日本語訳がちょっとややこしい
- 今まで旅に同行していた”キュレーター”が本物のルノワールである事を明かす
- アリーンがキャンバス世界から追い出された事により、本物ルノワールがキャンバスの支配者になる
- キュレーターから本来の姿になったのはキャンバス世界の支配権を手に入れ、クロマを集め自分を描き治すことができたから(?)
- ルノワールは偽ヴェルソを「アリーンの最高傑作」と認め、お互いの家に起きたことについては水に流そうと言う
- アリシアはルノワールにキャンバス世界の破壊を止めるよう説得するが、これは受け入れられない
- アリシアがキャンバス世界を「私の家」と表現し、キャンバス世界への依存を見せた点が説得失敗の引き金になってしまった
- 「やっぱりアカンわ。キャンバスからアリシアを追い出すしかあらへん」となり、アリシアを殺そうとする
- そこにエスキエが現れて救出される
- 画家の力を手に入れたマエルは抹消されたシエルやルネを描き直す
- エスキエに乗り込む前にしれっと2人のクロマを回収している
- 「絵とは本質を描くこと」というヴェルソの教えを受け、シエルやルネを描き直すことに成功する
- しかし、ルノワールと戦うための軍勢を描くためのクロマが足りない
- キャンバス世界のクロマは全て支配者であるルノワールのもの
- ネヴロンによって殺された死体にはクロマが残っていて、このクロマを利用して人間を描き直し戦力にする
- キャンバス世界を守るため本物のルノワールと最後の戦いが始まる
各人物の思惑と行動
- ペイントレス(アリーン):息子ヴェルソの遺したキャンバス世界を守りたい。現実逃避を続けたい。最終的にはACT2でマエル達に敗北し、キャンバスから追い出されてしまった。火事の原因を作ったアリシアには複雑な気持ちだが、ACT3の最後では無理をしてキャンバス世界にもう一度入り、アリシア側としてルノワールと戦う
- キュレーター(本物ルノワール):家族として立ち直るためにキャンバス世界からアリーンとマエルを連れ戻したい。現実逃避ができないようにキャンバスを物理的に破壊したい。マエル達の前にはキュレーターとして登場し、旅を助ける。
- ルノワール(偽物):家族を守りたい。そのためにペイントレスの排除(=ルノワール勝利、この世界の破壊)を目標にする遠征隊を攻撃する。
- ヴェルソ(本物):このキャンバスを作った際の年齢の魂がキャンバス世界に存在している。彼が絵を書き続けないとキャンバス世界が消滅するが、絵を描くことに対して疲労や迷いを感じ取れる発言をする
- 作中に登場する顔のない子どもはヴェルソ(本物)の思考の断片と予想できる
- ヴェルソ(偽物):作中の行動からはいまいち真意を察することができない。最終的には見た通り。

- マエル:
- (ACT1):ルミエールになんとなく馴染めないので外の世界に出たい
- (ACT2):ギュスターヴが死ぬ原因になったペイントレスやルノワールを倒したい
- (ACT3):平和的にキャンバスを巡る争いを解決したい(建前)。現実世界は絶望しか無いのでキャンバス世界に引きこもっていたい(本音)
- クレア:作家達に復讐するため父の助力が欲しい。さっさとキャンバスを巡った問題を解決したい。ルノワール側に協力し、ネヴロンを作り上げペイントレスの力を削ぐ。シモンを操ったりもする。妹アリシアに対して複雑な気持ち(末っ子なので親やヴェルソの愛情を一身に受けている点に対して)だが、最終的には妹の行動に心を打たれ、”自分の望む結末を手に入れなさい”(意訳、終わらない塔の攻略時のテキストより)と言う。
- ルネ:キャンバス世界側の人間なのでキャンバスを守りたい。
- シエル:同上。マエルが画家であったため、全てが終わった後は夫を蘇らせて欲しいと思っている
- モノコ:崩壊前からの存在かつ遠征隊と同行していた経緯もあるのでこの世界の真実についていくらか知っている。偽ヴェルソが嘘を付いている事も知っている。
- エスキエ、モノコ共にヴェルソ寄りなのでヴェルソの意思を尊重しているようだ
キャンバス問題
ストーリー上重要なのが、家族の各員による「キャンバス」への考え方です。
ここでは、それぞれの視点でキャンバスをどう扱うべきと思っているか考えてみます。
- キャンバス世界へは自由に出入りできる(幼少期のヴェルソとクレア)
- しかし、現実逃避の先にしたアリーンは入り込んだまま帰ってこない。
- 「長時間のキャンバスへの侵入のため現実世界の身体は衰弱し、危険な状態にある」(ルノワール、ACT3終盤)
- 「これぐらい潜っているのなんてよくあることよ」(クレア、エピローグ「アリシア」)
- 両者の発言は矛盾しているのでどれぐらい危険なのかはよくわからない。ACT3終盤の現実世界を映したシーンではかなり消耗していそうだった。ペイントレスが追い出された際の消耗が大きい(?)
- そのため、家族間でキャンバスの扱いについてモメている
- アリシア:「母アリーンからキャンバスを隠す」という解決策が良いと考えている。
- 兄が残し、自分がマエルとして生きたキャンバス世界は残しておきたい。
- たまにキャンバス世界にも遊びに行きたいし。
- キャンバス世界に入る前にキャンバスを隠してから入ってきている。回想では真っ暗な部屋にキャンバスが置かれ、そこからキャンバスに侵入した描写がある
- ACT3の最終盤面ではアリーンが介入するので結果的にキャンバスは見つかっている
- ルノワール:「キャンバスを(物理的に)破壊したい」。
- 何でも自分の理想通りにできるキャンバスは依存性があり危険だと感じている
- キャンバスを隠してもアリーンは見つけ出すと予想している
- アリーンのほうが実力が上で基本的に争いに勝てないので、「これが最後のチャンス」とも言っている
- クレア:どちらかというと破壊する側。
- アリシアがキャンバスを隠す事に同意したが、「無駄だと思うけど」とも言っている
- “終わりのない塔”では「破壊するしか無いことはあなたもわかるでしょう」というセリフ
- 現実的にはキャンバスを破壊するしか無いが、ヴェルソへの愛着が破壊したくないという心情も生んでいるようだ



エンディング
- 最終的に本物ルノワールは倒される
- しかし、ルノワールは退こうとしない。再び立ち上がり、マエルを止めようとする
- キャンバス世界の外のとても疲弊したアリーンを見せるルノワール
- いかにキャンバス世界に残ることが危険かマエルに伝えようとする
- マエルは「あと少しだけキャンバス世界に残らせて欲しい」とルノワールを説得する
- ルノワールは嘘だと気づいているが娘を信じる事を望んだため、これを受け入れる

- 苦しむ母アリーンの姿にショックを受け、マエルの嘘を見抜いたヴェルソ
- マエルをここに残らせたらこの繰り返しになってしまう事に気づく
- 問題の解決にはキャンバス世界を破壊するしかないと悟る
- ヴェルソの魂のもとへポータルを開け、ヴェルソの魂に絵を描くことをやめさせようとする
- 理由は不明だが、魂が絵を描くのをやめると世界が消滅すると語られている(エピローグ「アリシア」のクレアの言及より)
- キャンバス心臓部(?)は創造物には危険だが、何れかの力で偽ヴェルソはここにいられるようだ
- 「あなたはここにいられないはず。」「母さんの贈り物だよ。」という会話がある
- ヴェルソエンドでは入ってきた他の仲間は抹消される
- もちろん、キャンバス世界を残したいマエルとは対立した考え方
- 「きみは嘘をついた。父親に。」
- 「だけど、私が望むものは全部ここにある。生きられるチャンスがあるんだよ、外では、わたしは存在するたけ。」
- ここで選択肢が登場し、キャンバスの運命を決めることができる
マエルとして戦う
- キャンバス世界を残すために戦う選択肢
- 偽ヴェルソを倒し、本物ヴェルソの魂を保護する
- 両親を追い払い世界の支配者になったマエル
- 抹消された人間、死んだ人間を描き直し、ルミエールで平和に暮らす
- ルミエールのオペラハウスで偽ヴェルソのピアノを聞くところで偽ヴェルソは涙を流し、ヴェルソの視点ではマエルの顔が絵の具に濡れているような描写があるところでムービーエンド。

ヴェルソとして戦う
- ヴェルソの魂に絵を描くことをやめさせキャンバスを破壊し、家族に繰り返しをやめさせる選択肢
- マエルをキャンバス世界から追い出し、その間にヴェルソの魂に絵を描くことをやめさせる
- シエルの同情やルネの恨みがましい視線を受けつつも、キャンバス世界を消滅させる
- ムービーではヴェルソの墓参りをする家族が

追記:ヴェルソエンドの世界は現実世界では無さそうです。

おわりに
自分の中での設定の整理も兼ね、時系列順にストーリーをまとめました。
ちょっと複雑なゲーム内ストーリーの一助になりましたら幸いです。
マエル視点で物語が進むため、キャンバス世界の住人が生きている事やマエルの心情を知っているプレイヤーに感情移入を引き起こし、エンディングの結末の選択を迷ってしまう点はこのゲームのストーリーの魅力的な点だと思います。
偽アリシアや偽クレアの結末についてはサイドクエストで見ることができます。
いずれは彼女らについても記事にする予定です。
記事作成に当たりゲームを3週していますが、見落としや記載違いがある可能性が大いにあります。
何かありましたらゲーム内のスクリーンショット等を添えて訂正箇所をご指摘いただけますと幸いです。
また、ゲーム内テキストで語られない謎も非常に多いため、考察が進むと覆る記載や事柄もあるかもしれません。
他、当サイトでは細かい点についても考察を行っていますので、気になった方はexpedition33の他の記事もお楽しみいただければと思います。
推測のコーナー
推測の度合いが強く、正史とするには議論の余地があるため今回の記事に含めていない内容です。
ルノワール作家説と火事の原因

キャンバスの隠し場所

隠しエンド/真エンド

補足記事
この記事作成以降に作った補足等です。
”33″の由来と12月33日


何が誰の創造物?

フランス語の意味
歌詞・詩の和訳や意訳

Q&A
触れられなかった部分や、自分の中で残っている謎について触れてみます。
ただし、予想の域を出ないものも多いです。
“クレールオブスキュール”とは何ですか
「明暗法」という絵画の技法を意味し、光と影の強い対比を用いて対象を立体的かつ劇的に描写する技法です。
顔のない少年、少女、男性は何だったの?
作中ではこれらが何だったかについては語られることはありません。
セリフから察するに中の人はヴェルソ(本物)、クレア(本物)、ルノワール(本物)と予想できますが、なぜリアルタイムで対話できるのか、なぜ旅する各所に現れるのかは不明です。
- 顔のない少年:ヴェルソの魂。セリフ中の”彼女”はおそらくクレアの事を指している
- 顔のない女:クレア。マエルで話しかけると会話がある。古戦場跡で「記憶を取り戻したの?」と聞いてきたり、大体アリシアに悪口を言って満足して帰っていく。
- 顔のない男:ルノワール。アクソンの島や旧ルミエール、ルノワールの下書き等で会話できる。お父さんらしい悩みを吐露している。

ヴェルソの狙いは何だったの?
どの時点でどのような考え方を持っていたのかは不明ですが、個人的には以下ではないかと推測します。
- ACT2終了まで:「母アリーンをキャンバスから追い出し、母を救いたい」あるいは「ルノワールもアリーンも倒し、キャンバス世界を維持したい」
- ACT3~ACT3終わりまで:「アリーンが追い出されたので家族の心配は無い。マエルの願いであるキャンバス世界の維持を達成したい」
- ACT3終わり:「マエルをキャンバス世界に残すとこの繰り返しになってしまう。解決にはキャンバス世界を破壊するしか無い」
ギュスターヴって何だったの?
- ルネやシエルと同じく、作中では「1遠征隊員」以上の言及はない
- ルネと発明した「ルミナコンバーター」は遠征隊33の目玉であり、作中世界では優秀な技師として描かれる
- 作中のピクトス -> ルミナへの変換はコレ。彼がいないとゲーム難易度が大幅に向上しただろう
- エマ(姉)にもルミエールに残って年長者として教育に携わってほしいと言われる
- ギュスターヴとヴェルソは意図して似せられているかもしれない
- 「見た目が似ている」「モーションアクターは同じ人物」「父であり兄だった(マエル談)」
- ルミエールにはいろいろなタイプの男性モデルがいたのでモデルの使い回し説は無いだろう
- 新ルミエールで戦う遠征隊32は別のモーションアクタ
- また、エスキエのモーションアクタとギュスターヴ、ヴェルソは同一人物
- (推測)「孤児になったマエルを不憫に思った画家の誰かによって作られた」かもしれない
- アリーン:モノリスに閉じ込められている最中に人間を描けるのか?という疑問が。アリシアをクロマに取り込んでマエルとして描き直してはいる。作中世界の人間はアリーンが描いたものでもある
- クレア:キャンバス世界に何かを追加で描ける人間としては一番しっくりくる。が、ネヴロン以外描かないはず。
- マエル:実は超幼少期に画家としての才能を思いがけず発揮し、自分の理想の父・兄を描いたのかもしれない

- ACT3で蘇らせなかったのは「クロマが足りなかったから」
- ACT3開幕エスキエで逃げる際、ルネ・シエルのクロマを回収する描写があり、ルネやシエルが蘇ったのはそのため
- 死体が残らないのは「偽ルノワールに殺された」から
- 死体が残るのはネヴロンに殺された時のみ。海岸で偽ルノワールに殺された人間は消えていたというルネの証言がある(ACT1、白いジャー)
ルミナ、クロマ、ピクトスetcのゲーム内用語は何だったの?
- これも作中でぼんやりとしか語られないので確証を持って答えられない
- クロマ:画家が魔法を使う原動力。他のゲームでいうところの”MP”
- ACT3でマエルは「クロマが足りないから残りの人は描き直せない」と言っている
- ACT1で白いジャーの横に残っている死体に対して、「体内にクロマが残っている」という発言も
- 「クロマをアリーンに戻らないようにすることで彼女の力を削ぐ」(クレア談)
- おそらく絵の具のような物質
- ルネやシエルが魔法を使えるのはクロマを肌に彫りつけているから。ギュスターヴの場合は義手でクロマを使っている?

- ピクトス:武器に貼り付けたりすることで強化できるもの?
- 遠征隊ログにピクトスをダブルアップできる!みたいな記載がある
- ルミナ:ピクトスを「ルミナコンバータ」で変換したもの。どういう風な扱いかは不明。
- 作中の「ルミナ」システムはギュスターヴがいなければ発明されていないと考えるとかなり偉大な発明
マエルの髪が白くなったのはなんで?
- これも語られない。
- アリシア、マエルともに本来の髪は赤
- 偽ヴェルソは「本来は黒だったがいつからか白くなった」「今はジェストラルに髪を染めてもらっている」と言っている
- 偽アリシアも白髪
- おそらく不死の力を使ったことと関係している
- ACT3冒頭でマエルは抹消を受けて一度死んでいるはず
アクソンって何だったの?
- 本物ルノワールによって描かれたもの
- 現実世界のルノワールのアトリエで下書きが確認できる。4体。
- ネヴロンと同じで、キャンバス内世界を破壊するための存在
- 作中には4体のアクソンが存在する。
- 1体は遠征隊58の時点で倒されていた報告がある
- 旧ルミエールにいる個体
- 頭に剣が突き刺さっている
- シモンによって倒された(シモンのログ)
- アクソンの心臓は大量のクロマを持っていてペイントレスの結界を破るための武器を作ることができる
- ルノワールの家族がそれぞれモチーフとなっている
- ヴィサージュ(嘘で真実を隠す者):ヴェルソ
- 音楽への情熱を隠している事を描いている?
- アリーン作の偽ヴェルソも音楽大好きなので両親にはバレバレということに
- ヴィサージュの島にいるルノワールの影によって明確にヴェルソであると語られる
- シレーヌ(脅威を弄ぶ者):アリーン
- ハウラー(重荷を背負う者) :クレア
- 旧ルミエールで倒れているアクソン
- 英:Hauler より。
- リーチャー(希望):アリシア
- ヴィサージュ(嘘で真実を隠す者):ヴェルソ
- 崩壊との関わりは諸説ある
- ルノワールがキャンバスに自由に絵を描けたのはモノリスに監禁される崩壊前のはずなので、崩壊ちょっと前から存在していたかもしれない
- 旧ルミエールのアクソンは背中に街を背負っていることから、崩壊の原因はこのアクソンの登場かもしれない
- 時系列的には 1.ルノワール侵入 -> 2.アクソンを登場させ破壊の限りを尽くさせる -> 3.ルノワールとアリーンの直接対決 という流れかも
シエルとエスキエが顔見知りなのはなんで?
- ACT3以降の「仲間の様子を見る」イベントで語られる(好感度条件有り?イマイチ不明)
- 新ルミエール時代、シエルは夫ピエールを失い、絶望のさなか入水自殺を試みる
- 「泳いでいる最中、海の真ん中で泳ぐのをやめた」(エスキエ談)
- 海を漂う中、「涙の音が聞こえた」エスキエがシエルを救助する
- 「カナヅチの友」はこのこと
- 意識を失っていたシエル側はおぼろげにしか記憶にないが、エスキエは覚えていた
- そのため、一方的に面識がある
- この自殺の試みの結果、シエルはお腹に宿っていた夫ピエールとの子を失ってしまう
- 妊娠には救助されるまで気づいていなかった
- ヴェルソエンドでエスキエの人形が登場する
- ヴェルソの幼少期の作品であることも語られる
- (考察ゾーン)「ヴェルソが幼少期、悲しい時に慰めにしていた人形」だと仮定すると「悲しい時に慰めてくれる存在」としてヴェルソによって描かれたのかもしれない
- であれば、「涙の音が聞こえた」は本当に聞こえていたのかも
- マエルがギュスターヴを失った時も寄り添っていた
- 「悲しいし悪くもなるし最高にもなる、だけど決して怒らない!」(うろ覚え)というセリフ
- シエルの夫は「ピエール」(=フランス語で石)
コメント
コメント一覧 (12件)
ストーリーをわかりやすく、時系列でならべていただきありがとうございました。自分の理解能力が低く、今回の記事でやっと理解できました。私もこれから三周目になります。理解した上での三周目楽しみです。
まとめありがとうごさいます!
とてもわかりやすくて改めて素晴らしい作品だったと思いました。
個人的な推測になりますが、ACT3でギュスターヴを甦らせなかったのは、クロマ不足は建前で、本音はルネやシエルと同じキャンパス民のギュスターヴは真実を知ったら、2人とは違いマエルのことを思ってのルノワールやヴェルソ側の考えに同調するのではと思い、ギュスターヴと衝突したくなかったのかもと考えました。マエルエンドでのギュスターヴ夫妻の登場とあっさりした絡みもそうなのかなと。
ギュスターヴが父と兄のような存在と描かれているのもだし、顔もルノワールとヴェルソを足して2で割った顔をしてるのも開発側がそういった役割を持たせているから、あえてあそこで甦らせると、ラストのマエルヴェルソ選択に行く際のギュスターヴの扱いが難しいという開発側の都合もあるのではと感じました。
ヴェルソの目的が世界の破壊だったのなら
ACT3でルノワールと戦う意味が分かりませんよね
マエルとの会話では「この争いの輪廻を止めなければならない」と言っています。ヴェルソの願いは家族間の戦いを止めることでもありますが、現実的にはキャンバスの破壊こそがその解決策であることも気づいていたはずです。
また、最終的にはヴェルソは絵をこれ以上描きたくないという自分の魂の意思を尊重し、自分の魂を開放してキャンバス世界を破壊します。以前の遠征隊があったことや今回の遠征隊で顔のない少年と遭遇していることから、自分の魂の存在や苦悩については気づいているでしょう。
この点から私はヴェルソの目的は「魂の開放(=キャンバス世界の破壊)」と解釈しました。
ACT2時点では異なる行動規範だったかもしれない点は記事中でも認めている通りです。
他の解釈がありましたら参考にいたしますので、是非ご共有下さい。
まだ未クリアですが、理解力が乏しく全体を把握してからの方が楽しめそうなので参考にさせていただいてます。
ヴェルソは寝返ってルノワールと共闘(キャンパスを破壊目的)してマエル達を倒せば良いはずなのに、ルノワール倒す→マエル倒すの流れになった理由は何だったんでしょうか?
個人的には偽ヴェルソは母親アリーンの解放だけは覚悟決まってましたが、キャンバス世界の維持と終焉については最後まで迷っている印象でした。
この世界を終わらせる決心をしたのはラスボス後の世界の向こう側で追い出してもなお絵のせいで苦しんでいるアリーンの姿を見たのとマエルが嘘をついたタイミングだと考えてます。
この絵が存在する限り、アリーンはこの先も苦しみ続けることになること、自分たち描かれた存在は画家の一筆で振り回される立場であり、マエルが絵に残るのであればこの先も偽りの世界で偽りの人生を生きることになること、そして家族に振り回され続ける本物ヴェルソの魂に自分の境遇を重ねてしまったこと、自分やこの世界に生きる者、そして家族の苦しみの連鎖を止めるために絵を終わらせる決断を最後に出来たのかなと思ってます。
素晴らしい解説
物語の隅々に渡る考察とても参考になりました。ありがとうございます。
アリーンが偽アリシアを火傷のまま描いている
理由として、「ヴェルソを殺したアリシアへの復讐」の方が強いのではないかと感じました。
ペイントレスと33部隊との戦闘で「自分が何をやったかわかっている?あの子を殺したのよ!」との台詞がありました。これがアリシア(マエル)に向けて言っていたなら、娘だけど相当憎いと思ってそう。「バカな子!あなたがわたしを拒絶したせいで、あの子は死んだ!」これもアリシア(マエル)に向けた言葉なんでしょうか…。
また、偽ルノワールが「お前(ヴェルソ)を失う痛み…彼女はそれを、私に引き継がせた。罰、かもしれんな。ことが起きたときに、その場にいなかったことへの。」と言っていたので偽アリシアの火傷は偽ルノワールへの当てつけの意味もあると思います。
アリーンは現実逃避するような周りのことを慮れない人であり、子供じみた行動をしたのではと考えました。
「アリーン=ペイントレス」と書いておられますが、作中では「ペイントレス=マエル」という描写があります。どちらが正しいですか。
ペイントレス = Paintres(画家の女性形)という意味があります。
ゲーム内では「ペイントレス」が「画家」と「(遠征隊の目標、モノリスにいる)ペイントレス」の2つの意味で使われています。
ACT3の最初に出てくる「マエルはペイントレスの力を思い出した」は前者の意味で、遠征隊の言う「ペイントレスを倒す」は後者の意味です。
考察、とても参考になりました
このゲームのエンディングは見るたびに感じるのものが微妙に違うので、
ついつい何度も観てしまいますね
ヴェルソエンディングにおいてシエルは同情よりも、ヴェルソによってマエルが現実世界に戻されたことにより、事実上、二度夫であるピエールを失ったことを悟って、この世界をあきらめ再び入水自〇をした(自ら境目を超えた)のだと思います。友好度イベントでヴェルソよりも生き返る望みがあるピエールを再び選んだシエルはヴェルソから差し出された手をつかむことなくそのまま沈んでいき…
対してルネは境界を超えることなく、
ヴェルソの裏切りの選択に怒りを覚えつつもこの世界の結末を見届ける。
そんな覚悟が見えました。
悲しみと怒り
両者それぞれの思いがありながらもヴェルソに対して言葉ひとつすらなかったのは、
それこそが同情のあらわれだったかもしれませんね
偽アリシアの火傷痕はリーチャーだっけ、の頂上でのボス戦時に彼女は私たちが許せなかった的な会話してたから復讐というか恨み?が理由だと思われる
現実逃避しまくってラストでもすぐ絵に戻ってきてる時点で火事を忘れないためとかそういうのはなさそつ