ゲーム「崩壊:スターレイル」のキャラクター「アグライア」と「サンデー」の速度調整「2倍速型」「-1型」「攻撃靴型」に関する計算と考察になります。
復習(アグライアの速度調整例について)
- アグライアは必殺技中、大量に速度バフを獲得する
- サンデーとの運用では、以下の2パターンの速度調整運用が可能
- -1サンデー型:135(アグライア)->134(サンデー)のように調整することで、サンデー1回につき2回行動する
- 2倍速アグライア型:268(戦闘中、必殺技中) -> 134(サンデー)のように調整することで、サンデー1回につき3回行動する


2倍速アグライアは1サンデーにつき3回行動できるため強力そうですが、一方で、サンデーのバフは2ターン継続のため3回目の攻撃にバフが乗らなかったり、-1サンデー型ではサンデーを高速に調整できるため、2倍速型よりサンデーの行動間隔が短いといった利点があります。
今回は、どちらのほうがより優れているか/あるいは優れていないのか等の考察になります。
計算結果と測定方法
前提条件
今回は、以下の条件と仮定して、1ローテーションあたりのダメージを計算し、所要行動値で割ることでDPAVを計算しました。
DPAV:1行動値あたりのダメージ。他ゲームにおける”DPS”相当の意味合い
- バフ条件等:E0S0アグライア、E0S0サンデー、E0S0ロビン(必殺技中)
- 数値が変動するバフについてはざっくり決定した
- ロビンバフ:1100攻撃力、サンデー:95%会心ダメージとした
- ロビンの必殺技アップタイムは100%
- シングルターゲットへのダメージ
- 速度調整は以下3例でチューニング
- -1型サンデー:154速度サンデー(速度サブステx12)、155アグライア(戦闘中平常時)
- 攻撃靴アグライア:154速度サンデー(速度サブステx12)、155アグライア(戦闘中速度バフ6層で155↑)
- 2倍速アグライア:126速度サンデー、254アグライア(必殺技中速度バフ6層)
- 余剰サブステは会心関連に振り込まれたとする
- -1型は2倍速型と比べてサブステが余る
- 1ローテーション:サンデーの行動直後から次のサンデー行動まで
- 154サンデーの場合所要行動値は64.94(10000/154)
- 126サンデーの場合所要行動値は79.37(10000/126)
意味合いとしては、「必殺技中、必殺技が途切れないと仮定した場合、ダメージはどちらが高くなるのか?」といった意味合いの計算になります。
また、計算方法としてはgoogleスプレッドシートを利用し、わりと原始的な方法で行っています。
シートは以下のURLで確認可能なので、計算ミス等がありましたらご指摘いただけますと幸いです。
(https://docs.google.com/spreadsheets/d/1yDpgmFqOsgFtyVz68eMzqMGf3ODmffbx4frS5u46qjU/)

結果

DPAV(1ローテーションあたりのダメージを所要した行動値で割ったもの)を計算したところ、それほど大きな差は無さそうという結果になった。
考察
以上の結果を踏まえて、現実的な各ビルドの利点について考察する
混沌の記憶の1ラウンド目は150行動値
混沌の記憶でいわいる”0ラウンドクリア”を行う場合、150行動値内に行動回数をねじ込む必要があります。

知っての通り、134は1ラウンド目に2回目の行動順をねじ込める速度です。
しかし、3回目の行動をねじ込むには200の速度が必要です。
そのため、”0ラウンドクリア”に焦点を当てる場合、必要なのは150行動値あたりのダメージであり、134以上のサンデーの速度は無駄と言えるでしょう。
こういったシチュエーションでは268 -> 134のようなチューニングがギリギリ可能な、2倍速アグライアのほうが有利といえます。
EP回復量
アグライアの連携攻撃は1回あたり20EP(1凸で60EP)です。
0凸の時点ではあまり大きな差異ではありませんが、行動回数を増やすことでEP供給が良くなることは事実であり、2倍速アグライアはその点で有利であることは間違いないでしょう。
要求される速度ステータス

英雄4セットを所持していて、サンデーの速度が134の場合、2倍速アグライアをするにはステータス画面で以下の速度が必要になります。
- モチーフ光円錐を持っている場合:159.7
- 持っていない場合:170.7
サンデー側を遅くすればモチーフ光円錐非所持でも2倍速アグライアは可能かもしれません。
しかし、混沌の記憶を見る場合はサンデーを134や120といった速度以上に調整したく、こういった事情を鑑みると非常に多くの速度サブステータスを要求されてしまいます。
ちなみに、今回の計算では、モチーフ光円錐を持っている場合は速度サブステータスが9個必要(20.7速度)、
非所持の場合は19個(43.7速度)という結果になりました。
19速度サブステータスの達成は現実的に不可能でしょう。
攻撃靴アグライアは?
今回の計算を見ると、攻撃靴アグライアが最もパフォーマンスが出るという結果になっています。
しかし、今回の計算は、「必殺技中、必殺技が途切れないものとして扱う」計算のため、非必殺技時のことは考慮していません。
攻撃靴アグライアの場合、平常時の速度はサンデーより遅くなるため、非必殺技時のEP供給が滞るといった欠点があります。
特定のセットアップでは使えるかもしれませんが、一般的なプレイでは必殺技が途切れたり、必殺技までが遅くなるので推奨できなさそうです。
結論
- 2倍速型アグライアがベスト
- モチーフ光円錐を持っている場合積極的に狙ってOK
- 持っていない場合、2倍速型の調整は不可能といえる
- だが-1サンデー型とはそれほど差異はない
- 攻撃靴アグライアは特殊な場合で有用
結果としては、DPAV(行動値あたりのダメージ)ではそれほど差異はありません。
しかし、忘却の庭等のラウンド制限を見た場合では、2倍速型が最終的に有利と結論付けます。
私が好きに調整できるなら、モチーフ光円錐を所持し、268アグライア(ステータス画面上で160、戦闘中速度バフ6層で268)、134サンデーで運用するでしょう。
末日の幻影のようなラウンドシステムのないコンテンツでは高速サンデーによるローテーションの短縮という利点が生かされるため、2倍速型のアグライアとの差異はあまり感じないかもしれません。
ラウンド制限型のコンテンツでは”150行動値”というような制限のため、突き詰めて考えると2倍速型が有利と言えるでしょう。
0ラウンドクリアにこだわらない場合は、2ラウンドでの行動回数が増える閾値、143速度といった数値もあるため、-1サンデー型が有利になるシチュエーションもあるでしょう。
また、モチーフ光円錐を所持していない場合、速度サブステータスの問題でそもそも2倍速アグライアを強いサンデー側の速度で組めないので、-1サンデーをなるべく高速に設定するのが良さそうです。
結局、どの速度に調整するのが良いの?
- -1サンデー型:
- 135アグライア、134サンデー
- 161アグライア、160サンデー
- (英雄セットで戦闘中+6%速度される点に注意。これはステータス画面には表記されない。約+6速度と考えること)
- 2倍速アグライア型:
- 268(戦闘中、必殺バフ6層)アグライア、134サンデー
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