ゲーム「Elin」(エリン)、「運」ステータスの意味や効果、期待値の上昇や伴う効果の考察を行っています。
公式Wikiの記載
運は武器や魔法によるダメージロールや回復量の判定といった、ダイス値を使ったあらゆる判定を向上させる可能性をもたらしてくれます。
プレイヤーがゲーム内でダイス判定を行う際に、運%の確率で判定のリロールを行い、より良い結果を取ります。
さらに、運が100ポイントになるごとに、確定でリロールする回数が1増えます。たとえば運が100の場合、あらゆる判定で常に2回ロールし、200ならば3回ロールします。
フィートや装備の補正が入る前の初期状態の運の値は一律で0です。
https://ylvapedia.wiki/wiki/Elin:%E4%B8%BB%E8%83%BD%E5%8A%9B
ブラックジャックやドロップ品質(エンチャント生成強度)には影響しません。
https://ylvapedia.wiki/wiki/Elin:%E3%82%88%E3%81%8F%E3%81%82%E3%82%8B%E8%B3%AA%E5%95%8F%E9%9B%86
前作とは違い、Elinでの運はダイス判定を行う際にリロールを行い、期待値を増加してくれる効果になっています。
ダイス判定を行う動作

ゲーム内や公式Wikiから確認できる情報では、今のところダイスロールを行う動作は以下の通りです。
- 近接武器での攻撃時
- 遠隔武器での攻撃時
- 攻撃魔法/回復魔法の効果量
「魚釣りの際に効果がある」や、「回避や軽減にもダイスロールが使われている」との噂もありますが、真偽の程は定かではありません。
つまり、運の効果は?
私の理解が正しければ、以下のような効果ということです。
- 2d6を振って9という結果が出た
- 運によるリロールが発生した
- もう一度2d6を判定する
- 結果が1回目より良ければ(10以上なら)採用し、悪ければ1回目(9)を採用
ダイスによる判定の期待値を上昇させてくれる効果ということになります。
運を上げる方法
- 運フィート = 1/2/3段階で運+2/4/6になります
- ラッキーコイン = 1枚につき+2運、最大で10枚購入できます(+20)。販売価格:プラチナコイン100枚
- ミカ製装備 = 1部位につき+3運
- エヘカトル信仰 = 信仰に応じて運が増加します
- ★ラッキーダガー = 運が2倍になります
運による期待値シミュレーター
数学者の方であれば式から期待値を算出できそうですが、思いつかなかったのでシミュレーターを作成しました。
入力された情報を基に10000回の試行を行い、平均ダメージ等を算出するものになります。
「ファイル -> コピーを作成」から使用してください。

(運100以上には現在未対応です。)
シミュレーションによる考察

運の影響を受けるダイス面が大きい武器、《大地の大槌》でシミュレーションを行ってみます。
運 0 -> 6

ダメージ期待値の上昇は運6で約1%でした。
運 0 -> 20

ダメージ期待値の上昇は運20で約3.5%でした。
運20 -> 26

運20(ラッキーコインx10)から運26(それにフィート3段階)では期待値は約1%の向上でした。
運についての考察
今回はゲーム内ヘルプや公式Wikiでの記載より、ダイスを行う動作はダメージ数値のみとして扱い、運の期待値についてシミュレーションし期待値を求めました。
結果としては、通常プレイの範囲では、運による恩恵は非常に小さいようです。
エヘカトル信仰や1d300(呪い羽巻物ブーメラン等)は今回は未考慮です。
そういったスタイルでプレイする事があれば追記します。
運フィート
フィートの取捨選択では、運フィートよりは攻撃能力に直接関わる主能力(筋力や器用)を上げたほうが上昇が良いでしょう。
それ以上に火力を求める場合、運フィートを取得する価値があるかもしれません。
ラッキーコイン
1枚につき+2運ですが、プラチナコイン100枚は非常に重いです。
プラチナコイン2枚で10%潜在能力と考えた場合、スキル潜在能力500%と運+2のトレードオフになります。
直接火力に関係しないものの、スキル潜在能力側のほうに価値があるでしょう。
ゲーム最最最最終盤の場合
筋力や器用上昇によるダメージボーナスの向上が運による期待値の向上を下回った場合、運ステータスのほうが価値のあるステータスということになります。
しかし、それはよほどの最終盤(プレイ時間1000時間~とか?)でしょう。
ダイス判定がダメージ判定でなく他の要素にも使われている場合
ゲーム内ヘルプや公式Wikiの記載ではダイスロールが行われているのはダメージ判定のみのようだったので、今回はダメージロールのみに注目して考察を行いました。
真偽の程は定かではないですが、「魚釣りの際に効果がある」や、「回避や軽減、クリティカル判定にもダイスロールが使われている」との噂もあるため、ダメージダイスの他の判定にもダイス判定が行われているのならば、評価は違える可能性もあります。
コメント
コメント一覧 (3件)
確率の問題として計算してみました。途中経過は省略しますが、幸運がL(100%で1)のとき、mdnのダイスの振りなおしによる出目の増分の期待値ΔEは
ΔE=L×m/6×(n+1)×(1-1/n)
で表せるようです。nが十分に大きいならば、
ΔE≒Lmn/6
と近似できますね。
ΔEはダイス数mとダイス数nと幸運Lの積を6で割ればおよその値が出せるようです。
上の式はn面のダイスを一つずつ振りなおして大きい値を取る、という試行をm回繰り返した場合の式なので、まとめて複数のダイスを振りなおす場合の仕様とは異なるようです。ダイスが一つの武器ではこの式で計算できますが、ダイス数mが増えるほどにこの式よりも期待値の増加は減少していくでしょう。
仕様に正しく沿って定式化を試みます。
運%の確率で振り直される=運%の確率で2回振られた結果が採用されます。
期待値=(1-運)*一回振りの期待値+運*2回振りの期待値ってことです
例えば一回振りの期待値が20で二回振りの期待値が32なら運50%のなら26、25%なら23、75%なら29と単調増加します。
だから2回振りと1回振りの期待値の差さえわかれば運増加期待値は分かります。
問題はじゃあn面ダイスm個の2回振りの期待値っていくつなのかって点ですがこれは式では表せません
nmが大きい場合にはシミュレーションするか、近似値を求めるしかないですが
elin程度の数字ならば例えば2d6ならば絶対に合計は2~12なので
2が出る確率は1/36、これが2回出る確率は1/(36*36)
3以下が出る確率1/12 二つとも3以下である確率は1/(12*12)
3が出る確率は3以下が出る確率から2が出る確率を引いて1/(12*12)-1/(36*36)
と全部数え上げれば計算できます。
が、手計算は無理なのでExcelを使うなりAIに投げるなりしましょう。
そんでラッキーダガーをQWENさんに投げて計算してもらった結果、4d6の2回振りの期待値は16.81だそうです。一回振りが12。なので運100まで行けば4.81期待値増加
破壊の斧の場合、12弱上がるのでラッキーコイン1枚で期待値0.24増加
ただクリティカルの場合は強制最大値なので意味ないっす
ラッキーダガー込なら0.47増加