ゲーム「Clair Obscur: Expedition 33」(クレールオブスキュール:エクスペディション33)(なんとか33)のストーリー考察、今回は「キャンバス世界と現実世界の時間の流れの差異」です。
現実世界とキャンバス時間の流れの差異
現実世界と比べると圧倒的な速度で時間経過している点は作中で知ってのとおりです。
これは以下の点を根拠に簡単に証明することができます。
- ヴェルソが幼い頃に描いたエスキエは数世紀生きているとされる
- キャンバス内では69年経過しているにも関わらず家族はそれほど老いていない
ここでの疑問は、“現実世界に対して何倍の速度でキャンバス世界の時間が経過しているか”についてです。
現実世界とキャンバス時間の流れの差は約33倍~66倍
現実世界の1日 = キャンバス内33~66年程度(あるいはもっと速い)のペースで経過していると推測します。
以下のゲーム内の会話が根拠になります。


我が家の小さな影さんのお目覚め。
うちの両親はホント頑固ね。まだキャンバスの中でケンカしてるわ。
父さんは母さんをモノリスのてっぺんに監禁して、母さんは父さんをモノリスの下に捕らえた。こう着状態よ。
エピローグ「アリシア」のカットシーンより
会話の流れ的にはアリシアはルノワールがキャンバスの中に入っていることは既知としてクレアは話題を進めています。
アリシアが眠っている間にルノワールがキャンバスに入っているのなら「うちの両親はケンカしているわ」(“まだ”の表現が抜ける)になるはずです。
そして、起きてきたアリシアに対して戦況の説明を行います。
つまり、こういうことになります:
- ルノワールがキャンバス世界に入った事はアリシアとクレアが確認済み
- アリシアが眠りに入る
- モノリス歴69年分経過
- アリシアが起きる
- クレアとの会話「まだケンカしている」「状況の説明」
人間の睡眠時間は8時間~12時間(強いストレスに晒されているなら4~6時間程度?)なので、ルノワールがキャンバスに入ったことを知った後でアリシアが入眠し、起床したのなら、最低でも4時間程度の経過、あるいは最大で1~1.5日程度の経過になるはずです。
その間(24時間以下ぐらい)にキャンバス世界では69年以上経過しているため、現実世界の1日 = モノリス歴33~66年程度のペース(あるいはもっと速い)と推測できます。
また、モノリス歴69年は新ルミエールが海に投げ出されてから69年なので、モノリス歴以前(アリーンがキャンバスに入ってから崩壊が発生するまで)の時間もあるはずです。
推定すると、アリーンがキャンバスに入った数時間後(4時間~24時間ほど?)ルノワールがキャンバスへ追いかけて入り、その8時間~24時間後にエピローグ「アリシア」が始まったと考えられます。
キャンバスの中の時間経過の速さは変動する?
アリーンがキャンバスに入ってからどれだけ経過したかはゲーム内では示されていませんが、あまりに長いと旧ルミエールで生活していた描かれた家族達は自分たちの年齢が全く変化しない事を疑問に思うはずです。
しかし、ヴェルソ達は崩壊後に世界の真相について知ったとされます。
捜索救助隊はアリーンの捜索を目的にし、その道中で様々な事を知ったという描写があるためです。
そのため、アリーンがキャンバスに入ってからそれほどの時間経過が経っていない間にルノワールが入ってきたと推測できます。
この点を考慮して上では「アリーンがキャンバスに入った数時間後(4時間~24時間ほど?)」と推測していますが、69年=24時間と考えた場合は、1年=約2.8年になるため、4時間でも11年の経過になります。
自分たちが老いないことを疑問に思うには十分すぎる年数だと思います。
プロットの穴なのかもしれませんが、ゲーム内の描写通りに受け取ると、キャンバスの中の時間経過の速さは状況によって変動することを示唆しているのかもしれません。(=夢の中の世界説)
コメント