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【Clair Obscur Expedition 33】ルノワール、作家説(と婿入り説)【考察】

ゲーム「Clair Obscur: Expedition 33」(クレールオブスキュール:エクスペディション33)(なんとか33)のストーリー考察です。

今回はキャラクター「ルノワール」の謎に迫ります。

ストーリークリア(あるいは収集物の完全達成)を前提としているので、ネタバレに注意して下さい。

目次

はじめに

表題の通りです。

ゲーム内の設定を整理するにつれ、「ルノワールはデサンドル家に婿入りしたのではないか」作家の家の出で、家を捨てたのではないか」という考えが浮かんだので、その根拠について提示したいと思います。

なお、ここでの「作家」は「作家派閥」の意であり、「本物のヴェルソを火事で殺したのはルノワールだ」と言っているわけではないです。(間接的にはそうかも)
そのため、ストーリーの大筋を覆すような発見はありませんが、深みや根拠をもたせるものです。

一家の家長はアリーン

「ルノワールがデサンドル家に婿入りした」説の根拠の1つは、アリーンが一家の家長である描写がある点です。

画家としてのパワー

作中では下記のような描写があることから、画家としての力は間違いなくアリーンが上です。

  • 「アリーンはルノワールより腕が良いけど」
  • 「アリーンは画家の評議会の議長だった」
  • 「彼女が私に力の使い方を教えた」
なんとか33 考察 ストーリー 作家 ルノワール クレールオブスキュール:エクスペディション33 Clair Obscur Expedition 33
なんとか33 考察 ストーリー 作家 ルノワール クレールオブスキュール:エクスペディション33 Clair Obscur Expedition 33
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アリーンの画家としての才能や社会的立場は描写される一方、ルノワールの画家としての才能はそれほど強調されません。

家庭内での主導権

家庭内での主導権はアリーン側にあったという説です。

モノリス内部では過去の記憶と思しき影が浮かぶイベントがありますが、この過去で3人の子どもたちに絵を描くことを教えていたのは女性です。

「現実世界」には家族の絵が壁に展示されていますが、アリシアの回想では「母さんが認めたのは、これだけ」というテキストがあります。つまり、母親が展示する絵を裁定していたのです。

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これらのことから、家庭内の決定権はアリーンにあったと予想できます。

ルノワール、婿入り説

「評議会の会長」「家庭内の決定権」から、「デサンドル家」はアリーン側の家だと考えます。

力の低い家の男性が力の強い家の女性と結婚することは「婿入り」と呼んで良いはずです。

ルノワール、作家説

いくつかの根拠から、ルノワールは元「作家」なのではないかと推測します。

哲学的な発言

ゲーム内の「消えかけた男」は苦悩に満ちた発言をします。

ルノワールが描いた絵に意味をもたせることを重視していることから、ルノワールは哲学に傾倒しているように思えます。

どちらかというと作家の傾向ではないかと考えます。

屋敷の書斎は誰のもの?

屋敷には書斎がありますが、これは誰のためのものでしょうか。

もちろん、画家が本を読んではいけないわけではありませんが、この蔵書はルノワールのものと予想できないでしょうか。

なんとか33 考察 ストーリー 作家 ルノワール クレールオブスキュール:エクスペディション33 Clair Obscur Expedition 33

アリシアの部屋には小さな書斎があることから、この大きな書斎はアリシアのためのものではないはずです。

「物語」を描いている

これは、エピローグ「アリシア」の現実世界で「ルノワールのアトリエ」とクレアが呼んでいる場所で見つけることのできる絵です。
つまり、ルノワールの作品であることが示唆されています。

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「リーチャー」のアクソンを描いた絵と思われますが、「対峙する二人のマエル」はエピローグ「アリシア」の時点では起こり得ない出来事であることから、この絵は未来予知です。

また、屋敷内では”33″が描かれたモノリスの絵が見つかる点も不自然です。

アリーン、ルノワールはエピローグ「アリシア」(モノリス歴49年)ではキャンバス内に幽閉されています。
崩壊後(モノリス歴100年)、モノリスがキャンバス世界に作られた後に現実世界に戻って絵を描く事は不可能なはずで、そもそもモノリスを知っていることがおかしく物語が始まる”33の数字のモノリス”を偶然描いてしまうのはもっとおかしいです。

これらのことから、ルノワールは「未来」や「物語」を描き、それをキャンバス世界に投影することでキャンバス世界内の出来事にできるのではないでしょうか。

そして「物語」を書くという行為はどちらかというと「作家」の性質です。
物語性のある絵もありますが、文章のほうがより多くの物語を伝えやすいからです。

ルノワールは元「作家」

以上の点から、ルノワールは作家としての側面も持ち合わせていると言えるでしょう。

ルノワールは家を捨てた

しかし、ルノワールは「画家」アリーンと結婚するにあたり、「作家」としての身分を捨てたと考えます。

ルノワールが元の家と姓を捨てたと推測できる点も「婿入り」の根拠としています。

作家と画家の争い

ゲーム内で知られているように、「作家」と「画家」は対立関係にあります。

「ルノワール」が作家で、「デッサンドル家のアリーン」は画家なのであれば、二人はロミオとジュリエットの関係です。

結婚するにあたり、どちらかは元の家と決別する必要があるはずです。

なんとか33 考察 ストーリー 作家 ルノワール クレールオブスキュール:エクスペディション33 Clair Obscur Expedition 33

フランスは夫婦別姓

フランスの文化や歴史を調べている最中、ちょっと興味深いものを見つけました。

フランスでは、結婚しても旧姓(法律上の姓)を変更することはありません

婚姻による姓の変更という法制度がありません。したがい結婚しても法律上の姓が変わることはないのが一般的な習慣です。

参考:フランス人の結婚後の姓:旧姓維持と通称選択の二つの自由

日本では結婚後、夫婦の姓は統一されます(最近は色々あるが)。
しかし、フランスではそうでないらしいのです。

つまり、田中さん(男性)と鈴木さん(女性)が結婚した場合、日本ではどちらも田中さんになりますが、フランスでは田中さんと鈴木さんのままということです。

また、子どもについてはどちらの姓を名乗るか届け出ることができます。

実子関係にある親子の場合、出生届出時までに、夫婦はその子がどういう姓を名乗るか子の姓の選択を届け出ます。

参考:フランス人の結婚後の姓:旧姓維持と通称選択の二つの自由
なんとか33 デッサンドル一家 フランス 夫婦別姓 考察 ストーリー 作家 ルノワール クレールオブスキュール:エクスペディション33 Clair Obscur Expedition 33

エンディングでは「ヴェルソ・デッサンドル」と表記されていること、ルノワールは「デッサンドル一家」と家族を称すること、一家の長はアリーンであることから、ルノワールはデッサンドル一家に婿入り後、自分の苗字を改名したのではないでしょうか。

名字を捨てるということは、家を捨てるという意味と捉えても問題ないでしょう。

まとめ:

私の考えを整理するとこうなります:

  • デッサンドル家は画家の家だが、家長はアリーンでルノワールの力は弱い
  • 画家としての力の差から、ルノワールはデッサンドル家に婿入りしたのではないか
  • ルノワールは元「作家」である。作家としての素質はゲーム内で示唆されている
  • 婿入りの際、ルノワールは元の家を捨てたのではないか

時系列的に整理します:

  • ルノワールは作家の家に生まれる
  • 30年前ごろ、絵に興味を持ち、絵を描き始める
    • ヴェルソが音楽に興味を持ち、アリシアが文学に興味を持ち、クレアが彫刻に興味を持つように、自分の分野以外の芸術に興味を持つことは一般的だろう
  • その時にアリーンと出会う。自分がキャンバスから出られなくなってしまったところを助けてもらう
    • ヴェルソは26歳、クレアはその姉。二人と血縁のある子どもだとしたら、結婚後27年以上は経っている
  • ルノワールはアリーンに求婚する
  • ルノワールは作家の家を捨て、デッサンドル一家に入り、名字を改め、画家に転向した

作家関連の話は想像の域を出ない部分も多いですが、「アリーンの家庭内での主導権」「デッサンドルへの改名」「婿入りのような形での結婚」という点については説得力があるのではないかと思います。

仮説が正しいとすると

上記の仮説、”ルノワールが作家の家出身説”が正しいとすると、以下のような事が言えるかもしれません。

「脅威をもてあそぶ女」の意味

アリーンのアクソン「脅威をもてあそぶ女」の意味を解釈できるようになるかもしれません

脅威(作家)誘惑する(もてあそぶ)女」

作家は画家にとって脅威ですし、誘惑(したつもりはアリーンには無いと思うけど)されたり、ルノワールを作家一家から奪うという行為をもてあそばれたと表現すると考えると意味は通じます。

なんとか33 脅威をもてあそぶ女 意味 意図 アクソン アリーン クレールオブスキュール:エクスペディション33 Clair Obscur Expedition 33

正直、ヴェルソのアクソンの意味はすぐ把握できましたがこれはずっと謎でした。
「脅威をもてあそぶ女」に意味を見つけられた方はいらっしゃいますか?

火事の原因

デッサンドル家と作家の因縁は更に深いものになります。

「画家と作家の争い」の意味を超え、「ルノワールの元の家の私怨」も含まれますし、「大人たちが愚かな事をした」という言葉の意味がもっと重くなります。

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ルノワールの後悔と苦悩はもっと重いですし、クレアがこの事を知っていたのなら、「自分の責任を怠った」は、「こうなることなんてとっくの昔にわかりきってたのに対策しなかったの?」という意味になります。

あるいは、「ルノワールが家を捨てデッサンドル家に婿入りした」事自体が、画家と作家の争いの引き金になったのかもしれません。

ルノワールの家族のこだわり

ルノワールは「家」と「作家であること」を捨ててアリーンを選んだことになります。

つまり、ルノワールに残されたものはアリーンと子ども達だけで、それが彼にとっての全てなのではないでしょうか。

だとすると、家族を維持することに強いこだわりを見せるのは必然です。
マエルがキャンパスに依存しているように、ルノワールは家族に依存しているのではないでしょうか。

最後に

ここまで私の陰謀論にお付き合いくださりありがとうございました。

個人的には上記の通りだと思っていますが、この説を否定する、あるいは補強できる根拠を見つけた方は是非コメント等で教えていただけますと幸いです。

他、expedition33の他の記事でこのような陰謀論を語っているので、お気に召した方は他の記事もお楽しみいただければと思います。

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この記事を書いた人

勝つため、より上手くなるための研究が好きなゲーマーです。
対戦、非対戦、シューター、MMO、ソーシャルゲーム等ジャンルを選ばずその時面白いと思ったゲームをガッツリとプレイし、攻略情報を発信しています。

過去、いくつかの対戦ゲームタイトルで競技シーンにいたことがあり、賞金等の獲得総額は100万円を超えています。
直近3年ぐらいの実績:
GUNDAM EVOLUTION:GGGP2023 優勝
NARAKA:BLADEPOINT:Morus Cup(トリオ部門) 3位

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 考察記事楽しませてもらってます。
    アリーンに絵の描き方を教えてもらった描写があるというのは、ACT2最後のペイントレス戦(第2形態)でペイントレスが技を出すときのセリフだと思われます。
    内容は「傲慢な人。わたしが描き方を教えたのに。わたしの創ったものに反抗させようとするの?」です

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